-
RECENTLY NEWS -近況情報-
2024年4月
4月中旬現在、引き続き高村牧場で放牧されており、4月18日からは昼夜放牧を開始した。高村代表は「まだ寒暖差がある中ですが、だいぶ暖かくなってきて、その分、元気溌溂になって、フレッシュな感じで走り回っています。馬体も毛艶が徐々に良くなって、そして背肉がついてきました。先日来場された宮本調教師にも『大きくなったね』と大変喜んでいただきました。筋肉が全体についてきた感じで、4月18日から昼夜放牧を開始して、このあと運動量はさらに増えると思います。4月生まれですので、これから運動量が増す中で、もっと身体が出来てくる筈ですよ」とのことだ。3月28日時点の馬体重は352キロ。
2024年3月
3月中旬現在、高村牧場で日中放牧が行われている。高村代表は「中間も成長重視で、引き続き日中放牧で管理していますが、体重だけ見ても、このひと月で約30キロ増えましたし、思っていた以上の成長を見せてくれています。放牧中は意識的に運動させるようにしていますが、動きを見ても、だいぶ体幹がしっかりしてきました。そして、精神面についても、しっかり自分を主張するようになってきましたよ。とてもいい傾向だと思います。宮本調教師にも大体毎月20日過ぎには牧場へいらしていただいており、馬の成長振りを直接ご確認いただいています。順調ですよ」とのことだ。3月上旬時点の馬体重は335キロ。
2024年2月
2月中旬現在、高村牧場で放牧中。高村代表は「2月から牡牝で分けて牝馬5頭で日中放牧を行っています。中間は胴伸びが出て上背も伸び、いつも来てくれる獣医さんにも『大きくなったね』と言ってもらえました。普段は素直で手が掛からず、頭がいい仔で、例えば毎月のクラブの撮影の際もスッと立ってくれて、姿勢が決まると動かず、我慢のしどころを馬が分かっているような感じですが、日に日にオルフェーヴル産駒らしさが濃くなってきたとも感じています。腰が強いのもありますが、2本脚で立ち上がることもあり、なかなかに『獣医さん泣かせ』でもありますよ(笑)」とのことだ。2月中旬現在の馬体重は307キロ。
2024年1月
1月中旬現在、高村牧場で放牧中。高村代表は「元々しっかり食べていたんですど、冬の寒さのストレスに負けないように中間は飼葉量をさらに増やし、馬体の成長を重視して飼料管理をしています。また、放牧地の山坂を駆け上がるようにして運動不足を解消するようにしていますが、馬は元気いっぱいで、気持ちの面も、段々とオルフェーヴル産駒らしい強さを表に出すようになりました。馬体は手脚が長くなり、父の産駒らしく肩周りの筋肉が発達してきました。冬だからこそ馬に対して出来ることをしっかり取り組んで、この先もいい成長を促していければと思います」とのことだ。1月16日現在の馬体重は290キロ。
2023年12月
12月に入り昼夜放牧から日中放牧に切り替えており、12月中旬現在、高村牧場で日中放牧が行われている。高村代表は「中間、順調に上にも横にも成長し、離乳(11/5)でやや崩れていたシルエットも本来のものに戻っています。現在は山坂のある広い放牧地に当歳馬8頭で放していますが、坂を駆け上がったり、雨降りの際には、雨宿りのつもりのなのでしょうが、坂上の奥にある林にとねっこ達で入って行ったりと、元気に過ごしています。手入れの際もしっかり我慢出来る馬で人を困らせる事はしませんが、単に大人しいだけではなく、父の産駒らしい強さが内にあるのを感じます」とのことだ。12月7日の馬体重は268キロ。
2023年11月
11月中旬現在、高村牧場で昼夜放牧が行われている。高村代表は「11月5日に離乳しました。10月のクラブツアー時は離乳前で、当日は母仔揃っての展示でしたが、90名近い方々を前に堂々としていましたね。本馬はオルフェーヴル産駒の割に、普段から落ち着きがあります。中間は手脚が伸びて上に伸び、運動量が増えた事で背肉がついて、パワーアップしています。4月後半生まれらしく馬体はまだ幼いですが、筋肉の付き方のバランスがとても良くて、9月以降、既に2度実馬をご覧になっている宮本調教師からは『健やかな成長を心掛けて下さい』というお話がありました」とのことだ。11月上旬時点の馬体重は253キロ。
-
CATALOG TEXT
『規格外競走馬』、『規格外種牡馬』。オルフェーヴルを端的な言葉で言い表すことは実に難しい。初年度産駒から、2歳女王でエリザベス女王杯2連覇、大阪杯優勝のラッキーライラックと皐月賞馬エポカドーロを送り出し、2世代目産駒マルシュロレーヌは米国のブリーダーズCディスタフに優勝。そして今年はオーソリティ、シルヴァーソニックが海外重賞を制覇し、何と言っても3世代目産駒のウシュバテソーロがドバイワールドCに勝利して世界の頂点に立った。日本競馬史上初となる父系3世代連続海外重賞制覇という偉業をいとも簡単に世界最高峰の舞台で達成している。
グラッド10は、2021年日経新春杯勝馬ショウリュウイクゾと同父で母が全姉妹同士という血統馬。母系は高村牧場が大切に育んできた、重賞3勝馬ショウリュウムーンを擁する牝系であり、母のピエールドリュヌはそのショウリュウムーンの全妹にあたる。
「キングカメハメハ肌にオルフェーヴルという配合は、ウシュバテソーロやライラック、タガノディアマンテと同じで相性の良いことが示されていますし、何より同血のショウリュウイクゾの活躍が背中を押してくれました。4月21日生まれのオルフェーヴル産駒ですから一見すると目立つタイプではないかもしれませんが、筋肉の付き方にステイゴールド系の特徴が良く出ていると思います。後躯のしっかりした部分などは伯母のショウリュウムーンにそっくりです」と高村牧場代表の高村祐太郎さんが胸を張る。
「勿論とても大きな目標ですが、やはりGIのタイトルを目標にして生産をしているので、本馬にはそこを目指してほしいと思っています。特に近親のショウリュウムーンが桜花賞で4着と栄冠が視界に入るところまで行きましたのでね。瞬発力と成長力のある血統だと思いますので、この馬の当歳からの成長を会員の皆さんと一緒に楽しみたいです」と高村さんが強い気持ちで生産馬を送り出した。