半兄に現役活躍中のエンデュミオン(平地4勝、障害2勝)とブライアンセンス(4勝、ユニコーンS3着、東海S4着)がいる注目馬が登場だ。
母のヒラボクビジンは中央4勝馬で、準OPでも2着1回、3着2回と活躍。母としても、競走年齢に達した7頭の仔のうち、前述の2頭を含む6頭が中央で1勝以上を挙げている。
また、その祖母オリジナルスピンは、欧州の名牝タイムチャーターの血を求めて、谷川牧場代表の谷川貴英さんが英国のセリで購買した繁殖牝馬であり、重賞6勝馬インカンテーションをはじめ、ソルモンターレ(3勝)、スピナッチ(加古川特別)、サンティーニ(平地2勝、障害2勝)、そして募集本馬の母ヒラボクビジンを送り出した。現役引退後は谷川牧場に戻ってその後継繁殖となっていたヒラボクビジンが亡くなったのは昨年のことだ。
「ヒラボクビジンが亡くなった時点で、牧場所有で残っていた牝馬は本馬だけで、確実に牧場へ戻すため、当初からセリ等では売らずに牧場所有の形で競馬に使うつもりでした。それが、最近ドンドン馬が良くなってきたのを目の当たりにして、これならクラブ会員の皆さんに楽しんでもらえそうだと提供を決めました」と谷川さん。
フェイマス22は、2歳3月現在、BTCの屋内坂路と屋内ダートトラックを併用して育成中で、坂路ではまだ18-18程度だが、その中でもパイロ産駒らしい前向きさと運動神経の良さを感じさせる動きを見せている。馬体は、牝馬ながら筋肉量が多くて幅があり、馬体重は493キロ。『ダートで走りそうなタイプだね』と谷川さんも相好を崩す。
「エンデュミオンやブライアンセンスもデビューは遅かったように仕上がりの早い血統ではないので、本馬もじっくり育成しています。恐らく適性はダート中距離なので、番組が充実してくる時期に始動出来ればと思っています。番組の整備が進んだダート路線で存在感を発揮してくれることを期待します」と谷川さんが、力強く言葉を結んだ。
2歳3月上旬時点測尺
体高 162cm / 胸囲 185cm / 管囲 21.1cm