-
RECENTLY NEWS -近況情報-
当ページは過去の募集情報ページです。現役馬の近況情報は会員ページ内をご覧ください。
-
CATALOG TEXT
「ひと言で言えば順調。それ以外の言葉は思い浮かばないですね」。当歳募集開始から7ヶ月。募集本馬ウルトラ8を目の前にして、笹地牧場代表の笹地清幸さんが大きく頷く。「半兄のコスモルミナス(父アグネスデジタル)と現役のゼノ(父ピサノデイラニ)が2頭共にデビュー戦で2着したように、お母さんはポテンシャルを秘めた繁殖で、年明けにアクシデントで突然亡くなってしまったのは痛恨でした。それだけに忘れ形見となった本馬へ託す期待は大きいです」と笹地さん。
ウルトラ8は、当歳時はバランス良くまとまったやや脚長の体型だったが、春が近づくにつれて馬体に幅が出て、パワーを兼ね備えたタイプへと変貌。同時期の半兄との比較でも、こちらの方が幅があり、食べたものがストレートに実になるとの評価だ。身体つきには窮屈な感じは全くなく、しなやかなクビの使い方で、長い四肢を使ったダイナミックなフォームから繰り出されるフットワークも大きく、父の産駒でJRA3勝馬のローマンエンブレム同様、中距離で良さを発揮することを想像させる。
そして、笹地牧場の十八番である昼夜放牧は今年も4月から勿論スタート。1ヶ月以上が経過した5月末現在、疲れた様子は微塵も感じられず、毛艶も上々。皮膚は薄くシットリとした質感で新陳代謝の良さを思わせると共に、母父から流れるSS系の息吹がうかがえる。
「芝も悪くはないと思うけど、この馬はきっとダートでしょう。お父さんもダート転向初戦のオープン特別でいきなり2着にきたことがあったしね。こんなことを言うと中島さんに怒られるかもしれませんが、目標は“ローマンエンパイアの代表産駒の座”です」と笹地さん。黒、桃格子、桃袖の勝負服を背にして競馬場で躍動する姿に思いを馳せながら、力強く言葉を結んだ。